最近Canvaを使って自分の表現の幅を広げようと模索中の私ですが、今日は本業の工務店でチラシを制作したときのエピソードをご紹介したいと思います。
「これって、正解ってあるのかな…?」と少しモヤっとしつつも、仕事を通して気づかされた“現場の視点”に、改めて考えさせられた出来事でした。
とある日、営業さんからの「チラシお願い!」がスタート
ある日、営業さんから「近隣の住宅に配る建て替え案内のチラシ作れる?」とお願いされました。
…が、具体的な文面やキャッチコピーは一切ナシ。
完全に**「文言もデザインも全部お任せで!」という丸投げ案件**でした(笑)
とはいえ、届ける相手や目的があいまいなままだと、良いデザインにはなりません。
そこで私は、営業さんに直接ヒアリングをして、必要な情報をしっかり引き出すことから始めました。
何を伝えたい?誰に届けたい?まずはヒアリングから
「このチラシで何を伝えたいのか?」
「配布する相手はどんな方たちなのか?」
ヒアリングでわかったのは、近くに住む年配の方やファミリー層に向けて、「古くなった家を建て替えませんか?」という呼びかけをしたいということ。
安心感・信頼・そして親しみやすさも必要。
そういったキーワードをもとに、私は2パターンのデザインを考えてみることにしました。
Illustratorで2種類のデザインを作成
チラシはAdobe Illustratorを使って制作。
普段から使い慣れているツールなので、配色やレイアウトの調整も自由自在です。
私は次の2つのテイストで、表裏ともに2種類のデザインを作りました。
パターン①:ベージュ×オレンジの暖色系デザイン
- 柔らかくて温かい雰囲気
- 家族や暮らしのぬくもりが伝わる印象
パターン②:ブルー系の寒色デザイン
- スッキリとした清潔感
- 信頼感を重視したスタイリッシュな印象
どちらも良さがあり、「どっちが選ばれるかな?」とちょっとワクワクしていた私。
でも結果は…予想のナナメ上でした(笑)
まさかの選択!?表は寒色、裏は暖色という組み合わせに
営業さんに見てもらったところ、返ってきた言葉はこうでした。
「表は寒色でパッと目を引いてほしい。でも裏は、読んだ人が安心できる雰囲気にしたいんだよね」
結果、表は寒色デザイン・裏は暖色デザインという、まさかの“ミックスパターン”が採用に。
私は正直、「うーん、その組み合わせはアリなのかな…?」とちょっと疑問に思いました。
でも、営業さんは何年もお客様と接してきたプロ。
その経験から「この流れがいい」と感じたのかもしれません。
デザインに正解はある?現場のリアルから学んだこと
今回のことで感じたのは、「デザインの正解」は一つじゃないということ。
自分の感覚やこだわりも大事だけど、実際にそのチラシを“使う人”“受け取る人”の感覚ってやっぱり現場でしかわからないものなんですよね。
今のところ、チラシを配ってからの反応や効果についてのフィードバックはまだありませんが、どんな結果になるのか、ちょっとドキドキしながら待っています。
この経験をCanvaでも活かしたい!
今回はIllustratorで制作しましたが、最近はCanvaでもバナーやチラシを手軽に作れるようになってきました。
今回のように「誰に届けたいのか」「何を伝えたいのか」をしっかり考えたうえで、配色やトーンを工夫して作っていくことが、どんなツールでも大切なんだなと実感。
これからはCanvaでもポートフォリオ用にデザインを増やしていきたいし、「実務での経験」を活かして、自分らしい発信ができたらいいなと思っています♪
最後に
デザインは「感性」だけでなく「現場の感覚」や「目的」があってこそ。
正解がないからこそ、ヒアリングややりとりの中で見えてくるものがあるなぁと感じた今回のお仕事。
これからも、学びを重ねながら一歩ずつ前に進んでいきたいです☺